どこでもドアが欲しかった

5年以上前に浮気されて別れた元彼女から年賀状が届いた「一度会って話しませんか?」

time 2017/01/13

5年以上前に浮気されて別れた元彼女から年賀状が届いた「一度会って話しませんか?」

もう何年も前の話。

もともとその女とは、友人の紹介で知り合った。
初対面から話しやすいコで、よく笑う。
こっちが落ち込んでても、ちょっと一緒に出掛けただけで、
気分が明るくなるような、そんな人懐っこい面が好きになった。

ダメもとで交際を申し込んだらまさかのOKで、
紹介した友人が奇跡だと笑ったくらい、以外で、その時は幸せだったよ。

当時二年付き合っていて、そろそろ結婚も考え始めた矢先のことだった。

相手の誕生日に指輪送って求婚しようと思って、3か月くらい前から宝石店を回ってた。
その日は休日出勤の代休で、ゆっくりと2~3店舗回ろうと、手近なデパートをぶらぶらしていた。
するとある一角で、見慣れた後ろ姿に気付いた。
時間昼を回ったころだったと思う。

あれ?あいつ仕事のはずなのにな…と、声をかけようと思ったら、
横に男がいんのね。
男兄弟もいないはずだし、父親って歳でもないし…

急に不安になって、携帯かけても留守電。
必タヒに見間違えだと自分に言い聞かせようとしても不安でたまらん。
問い詰めてもよかったんだろうけど、あまりにもショックで、
声もかけられず様子をうかがってたよ。

周りから見れば変質者かストーカーに見えたと思う。

そのうち、腕なんか組んでデパートを出てくの。

当然、後を追うよね。
途中、女が携帯見て、男から離れて電話しだした。
まさかと思って自分の携帯みると、 これが鳴り出すわけだw

あちゃーって感じ。
俺、ヘタレだから取れなかった。
その後、間髪入れずメールが入ってた。
「今日は会議が多くて、電話取れないと思うから、急な用ならメール入れておいて」
だってさ。

ふーん、会議ねえ。どこで会議するんだかと思ってたら、案の定、宿泊施設にチェックインですよ。
何がなんだかわかんなかったね。

そこでこれまでの二年間とか、デートに行った場所とか、最初の行為とか、走馬灯のように頭に浮かんで、
急に頭痛と吐き気に襲われて、道端でゲェゲェ吐いてた。
すげえかっこ悪かったけど、吐いてたおかげで、酔っ払いだと思われたらしく、あまり声はかけられなかった。
ほんとは吐きながら大泣きしてたんだけどね。

吐き気が収まったとき、すでに結婚を申し込もうとしていた相手は、
嫌悪の対象に変わってた。
コンビニですぐに新聞を買った。

1時間ほどで出てきたところを携帯カメラで撮影。
新聞を撮影、
後ろ姿を撮影、
出てきたホテルの看板、左右の風景まで撮ってさ。
何とか証拠みたいにしようと必タヒだった。

写真を撮って後ろ姿を見送った後、急に虚脱感が襲ってきたのを覚えてる。

夜になって電話とメールがあったけど、返す気になれなかった。

その日から抜け殻みたいになって、誰からの電話にもメールにも返さなくなった。
その数週間、様子がおかしかったんだろう。
ツレ数人が休みの日にうちに訪ねてくることになった。
アホ女と女のツレと一緒にね。
あんまり連絡が取れないから心配になったと相談に行ったみたい。

こっちとしてはもう、ムカついてそれどころじゃない。
どの面下げて来るんだと。
断ろうかとも思ったけど、せっかくだ、友人の目の前で暴露してやろうと思ったわけ。
まあ、外道だけどね。

で、当日の話。
(ごめん、おもいだして文書荒れてきた)

俺の友人3人、アホ女の友人2人、アホ女で俺んちまで見舞いに来た。
結構頬がコケていたらしく、俺の友人が一目見て「うわ!?」とか言ってんの。
俺の好きな酒とか持って来てくれて、
ありがたいのとこれからやることに申し訳なくて、すげー所在なかった。

数時間駄話をしながら、ちょっとリラックスしたころ、
女友達が思いついたように「やっぱ独り身だと健康管理大変だよねー」とか「アンタ等そろそろゴールインじゃないの?」とか、やたらそれっぽいムード演出?しようとすんの。

しまいには机に置きっぱなしだった指輪のパンフレット見つけて、
「キャー」とか始まって、俺のツレもちょっと俺をからかいだしたんだ。

もう、耐えられなくてね。

たぶんこの時、能面みたいな無表情だったと思う。

俺 「このパンフレット、いつどこで貰ってきたと思う?」って聞いたんだ。

アホ 「え?どこ? デパート? っていうかいつ行ったのよ。 知らなかったし。」
嬉しそうに言ってました。

俺 「〇月〇日、○○デパートの2階で貰ってきたんだよ。時間は、大体2時ごろかな。」

アホ 「え、その日、平日じゃない? 休み取ったの? このために?」

はい、まったく気づいていません。

察しのいい友人方は、俺の態度と質問内容でなんとなくわかったみたい。
後で分かったけど、女友人の一人は浮気(実は不倫)を知ってて一緒に来た。

シーン…って静まりかえったね。

俺 「そう。代休ね。 まだ分からない? 自分の手帳でも見てみろよ。そこで、俺、面白いもん見たんだよね。」

アホ 「何? (言いつつ携帯を見る) … 。」で、キョドリ出す。

アホ 「何? 電話くれた日? 何? 何で? 何が言いたいの? どういうこと?」

聞いてるこっちも何がききたいのかわからん。
もうこりゃきっちり決めるしかないと思って。

俺 「どういう意味か、俺から説明したほうがいいのか? 何か言うことないのか?」

アホ 「どういうことかわからない。 何か勘違いしてる?」

アホ友A(浮気知ってるほう) 「なに、どういうこと? え、この空気何?」

俺ツレ「 おい、どうしたよ、俺、様子おかしいぞ!」

ちょっとみんなパニック。

俺 「みんなごめん、ちょっと今から生々しい話になるから。 二人にしてくんない?今日は本当にありがとう。 みんなからちょっと元気貰ったよ。今から調子悪い原因をはっきりさせるから」

皆、無言。

でも、みんな帰らなかった。
この空気の中二人にできないって。おそらく純粋に心配してくれたんだと思う。
でも、被害拡大するんだけどね。。。

俺 「結構しんどい話になるよ? いやな思いもするかも。」

アホ友B 「別に構わない」
俺ツレ 「ここまで来て、帰れない。 (そうだそうだという意味の回答×3)」

じゃあ…

と言って、取り出したのは、当日の写真。
大体7-8枚かな。

俺 「言わなくてもわかるよね。 当日の写真。 新聞の写真はさんでるから、間違いないよな」

アホ 「… これが私っていうわけ?」

俺 「当然だよね。 服装も。顔も。背格好も。 別人とでもいうつもりか? 俺、当日電話したよな? 着歴見てみろよ。メールも残ってるはずだ。当日会議だって返してるよな? 証明できるか?」

アホ友B 「アホ女、ホントなの? 浮気してたってこと? 何で?」

アホ女(携帯取り出す) すかさず俺、奪い取る。

アホ女 「返してよ! 彼氏でもやっていいことと悪いことがあるでしょ!!」

俺 (怪しそうなメールを俺PCに転送しながら) 「そうだよな。彼氏でも彼女でも、やっていいことと悪いことがある。今、メール転送した。どれ、印刷してみようか。」

アホ女 「!!!!!(言葉になってない)」

アホ友、俺ツレで必タヒに抑える。

内容は、まあ、予想できていた通り、真っ黒メール。
極めつけは、添付ファイルの画像。

俺、みんなに見せながら、途中でトイレへGo。

10分後、

俺 「で、なんかいうことは?」

アホ 「…」

ここでアホ友A 「でも俺君も、悪いところあったんじゃないの? アホ女、二年も待ってるんだよ? その間、ずっと気持ちが揺れないなんて、難しいよ。」

俺 「それがホントだとしたら、今結婚して、これからずっと気持ちが揺れないとも限らないってことだよね。」

アホ 「そんなことない! 浮気しても、気持ちは俺君にあった! 本気なのは俺君だけ!!」

テンプレですよね。

俺 「じゃあ、体は浮気したけど心は俺の彼女のままって言いたいの?」

アホ 「言い方がちょっとアレだけど、そうとられても仕方ないね」

俺 「じゃあ、俺はお前の心とだけ結婚を考えるわ。 浮気した汚い体は要らない。当然指輪は体につけるもんだから要らないよな。」

アホ友A 「それはちょっと酷いんじゃない? 結婚ってそういうもんなの? そりゃアホ女は間違っちゃったかもしんないよ? でもそれを許してやるのも男の度量じゃないの?」

俺ツレA 「ちょっといいかな。それはあまりに身勝手だろう。度量?間違い?そういうもんなのか?結婚に大事なのって。」

俺 「アホ友Aも俺ツレAも、ありがとう、でもアホ女の気持ちや考えを聞きたいんだ。俺は、少なくとも信頼ができない相手とは結婚はできない。」

アホ女 「…」

俺 「許し許されるということは結婚生活において大事なのかもしれない。 でも、少なくとも、結婚相手をお互いに尊重して、信頼して添い遂げるのが結婚だと思ってる。相手を欺いて、周りに迷惑かけて、浮気でした、本気はあなた、って信じられる?
信じたとして、信じられるのは気持ちだけ。俺の知らないところで知らない男と行為してるんだから、何を持ってるかわからない。体は信用できない。そんな体とは結婚できない。」

俺 「もっというなら、その体を管理するのは何だ? 婚姻届けか? 貞操帯か? 違うよな。理性だったり、その人間の心だと思う。俺はさっき心が俺の彼女なら心とは結婚を考えると言った。
でも、欲求に負けて結婚相手を裏切る心の持ち主とは結婚できないよ。」

アホ 「ごめん、でも間違っただけなの! 結婚したいのは俺君だけなの!」

俺 「強制でされたとか、酒をしこたま飲まされたとか、対応を間違ったんならそれもわかる。でも、そうじゃないよな? 間違った? 何を?だまして欺いたんだろ?」

俺 「で、このメアド、浮気相手は会社同じなのか。 わかってるよな? 責任は取ってもらうから。」

アホ女 「ごめん、それだけは許して。ただの浮気なの、遊びなの…」

アホ友A 「そこまでしなくてもいいじゃない。こんなこと言うのもなんだけど、火遊びでしょ? 珍しいことじゃないよ… 気持ちはわかるけどさ…」

俺 「珍しくないなら、猶更やらせてもらうわ。婚約前とはいえ、男同士で話すことがある。アホ女、連絡先教えろよ。メアドは割れてんだから、手間かけさせるな。」

アホ女 「ごめん、それは許して… 相手にも迷惑がかかるから…」

ここで俺、ピーンと来ました。

俺 「相手、既婚者だな?不倫ってことか。わかりやすいな、オイ。言えないんなら、もういいや。やることやらせてもらうから。」

アホ女 「ごめん、なんでもするから…会社にも迷惑かける…それは許して…」

俺 「なんか俺が迷惑かけるみたいな言い方だけど、違うだろ。迷惑かけたのはお前と、不倫男だよな。 少なくとも俺は、すごく迷惑を被っている。泣き寝入りは、しない。」

その場は話にならないから、お開き。
怒りMAXの俺は、そのまんまツレと一緒に豪遊コース。
連れがおごってくれるといったけど、いやな場面見せたので、さすがに断った。

次の月曜日、会社から業務メール配信。
回答から、相手が判明。

添付ファイルに画像をつけて、日時を指定、会う約束を取り付けた。
業務メールでは丁寧語だったけど、捨てアドさらして、どこの誰かを告げた後、

俺 「あなた、既婚者ですよね? これ、不倫だと思うんですけど。ちゃんと、来てくださいね。」

不倫男返信 「必ず、伺います。」

ccには、アホ女をつけた。

アホ女を呼び出して、不倫男の素性と、住所を聞き出した。
話し合いという名の、目の座ったドライブを2時間やったら、いやいやながらに吐いたよ。

当日、土下座から入ってきたやつに、

俺 「土下座なんか要りません。それじゃ解決しませんから。」

不倫男 「すみません、 ごめいわくおかけしめ、しめ、、(ほんとにこういった) しま、 すみませんでした。」

俺 「彼女とは婚約前なので、慰謝料も取れるとは思っていません。 法的にも効力ないですしね。でもね、結婚を考えた彼女を遊んでたってのが、男のプライド傷つきましてね。 ここに呼び出している間、添付ファイルの内容と、俺がとった写真がお宅に送られているはずですよ。 っていうか、俺がポストに入れたんですけどね!!」

男 ガクブル。
俺、それだけ言って出てきた。
男を呼び出したのは、確実にポストの中身を奥さんが見るように。
ポストに封筒をはみ出すように入れて、ピンポンダッシュで出てきた。

そこからは、話がトントン話で進んだ。

俺のツレが触れ回ってくれたおかげで、結婚話がフイになった理由は広まることになった。

不倫男からは逆切れメールが一通来たけれど、弁護士つけるぞの一言でそれも来なくなった。
俺のおかげで家庭崩壊らしい。
無事画像は受け取ってくれたようだ。

アホ友Aは何度か取り持とうと電話をかけて来たが、何度かやり取するうちに不倫を知っていたことが判明。
お前、不倫ほう助したのか?わけわかってんのか?不倫男の奥にばらすぞと言ったら、涙ながらに許しを乞うてきた。
面倒なので放置。

アホ友B (彼女はアホではないが) はアホとは疎遠になり、友人伝いで聞いた話では割と幸せにやってるみたいだ。

アホ女は繰り返し復縁を迫る連絡が来ていたが、俺が引っ越し、実家も引っ越し、会社にも取り次がないように
お願いしていたらぱったり連絡が来なくなった。

そう思っていたら、今年引っ越した実家あてに年賀状が届いたんだ。

「元気ですか?積もる話もあるので一度会って話しませんか?」だってさ。

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