1週間ぶりに店に入ったが、ずっと営業してなかったのか、常温管理の食材は全てなくなっており、まあスッキリした店内となっていた。
そして課長と面談、その場には店長と、一緒に辞めた連中3人がいた。
課長は店長に、どうしてこうなったのか経緯を聞いていた。
どうやら彼の中では、俺を筆頭にバイト連中が食材のつまみ食いやサボっていたので注意したら、次の日から全員が結託して来なくなったことになってるらしい。
すかさず俺はその話を否定し、一から十まで説明していった。
できるだけ脚色はせずに話をしたが、それでも効果はてきめんだったようだ。
課長が店長に、話が違うね、と言ったすぐ後、店長がキレた。
また罵詈雑言の嵐だが、こいつは真性の馬鹿なんだな、としか思わなかった。
もちろんその様子を真隣で見てる課長、頭に血が上りすぎて気付いてないのか、切れ続ける店長。
そして課長がとうとうキレた。
店長の首根っこ掴んで部屋を出て行った。
正直課長が一番怖かった。
帰ってきた頃には落ち着いた、というか涙目の店長と、これまた落ち着いた様子の課長だった。
結論から話すね、こいつクビにする。
もうこの店には近寄らせない。だから、戻ってきてくれないかな?
この店にはこんなやつより、君たちのほうが必要なんだよ
と課長は言った
まあそうでしょうね、ただ戻るのはもう少し考えさせてください
と言おうとしたが、課長の次の言葉に何よりも驚いた…