どこでもドアが欲しかった

彼氏「私ちゃんの手料理が食べたい!」私「何が食べたい~?」彼「何でもいい」→私が好きな料理を振舞った結果…

time 2018/07/10

彼氏「私ちゃんの手料理が食べたい!」私「何が食べたい~?」彼「何でもいい」→私が好きな料理を振舞った結果…

彼はそう言って、ほうれん草のおひたしのみ床に叩きつけ帰ってしまった。 
ああこりゃダメ男だわと判断し、メールで
「食べ物を粗末に扱う男は無理」
と別れを告げたが、返信は無かった。 

その日の晩、私のブログが荒らされてることに気がついた。 
私は子供のころから大のほうれん草好きで、色んなほうれん草料理の中でもシンプルなおひたしが特に好きだった。 
ブログには「今日はほうれん草の特売!幸せ~」など、割と頻繁にほうれん草記事がある。 
友人や主婦の方まで様々なコメントが寄せられていたが、荒されるのは初めて。 
「雑草くってんじゃねぇよ。きめぇんだよバーカ」
という文のみがひたすら何件も投稿されている。 
この時は彼氏の仕業とはつゆとも思わず普通にアクセスブロックして対処した。

その3日後に彼氏と彼母に凸された。
無用心な私は鍵を閉めておらず、簡単に部屋にあげてしまった。
彼母は
「うちのムチュコタンにほうれん草を出したんですって!?」
とひっきりなしに声を荒げ、彼は
「そうなんだよ!この女、雑草食わせようとしやがったんだよ!」
と彼母を煽る煽る。

彼母はほうれん草が大嫌いなので、彼氏にも一度も食べさせていないらしい。
親子そろってやれ雑草だ、やれ悪魔の植物だと騒ぎ立ててくれた。
それで、大のほうれん草好きの私はぶち切れ、
「そこで二人とも座って待ってろ!」
と言って台所に立った…

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引用:鬼女乱舞
画像出典:写真AC

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