俺の地元はものすごく田舎で、小学校と中学校も1校しかなく、クラスも1クラスのみ。
そのまま持ち上がりで進級や進学していていた。
高校は隣町に何校かあったからそっちに進学してたけれど。
そして、俺のクラスは頭のおかしな奴しかいない、DQNなクラスだった。
そのなかでも、Aという奴が特に頭がおかしかった。
Aはとにかく自分勝手で、被害妄想が強い奴だった。
自分からわざわざ喧嘩をふっかけて、自分のしたことは棚に上げ、大げさにして先生や親に言いつける、ということを繰り返していた。
例えば、間違ってAにぶつかると、
「俺にわざとぶつかってきただろ!」
と因縁をつけられ、その場で謝罪し、わざとではない旨を伝えても
「絶対わざとだ!」と騒ぎ、親や先生に
「○○にわざとぶつかられた。しかも、『しね』と言われた!」
と言いつけるということをしていた。
しかも質の悪いことに、親(特に母親)がモンペで、すぐ学校にクレーム入れたり、相手の親に抗議しに行ったりしている。
先生にも、A母が根回ししてAを優遇させるように頼むなどしてるため、先生はAを庇っていた。
俺も小学5年のときにAの被害にあっていた。
ある日の昼休みに筆箱が落ちていた。
誰の筆箱なのかみんなに聞いて回ったものの、心当たりがないみたいだった。
とりあえず、落し物を見つけたら入れる箱に入れといた。
その夜、部屋で宿題を片付けていると、鬼の形相の母親が部屋に入ってきた。
何事かと思うと、いきなり叩かれた。
何がなんだか訳がわからずにいると、
母親は「Aの母親から連絡があった!お前にいじめられたと泣いているそうだ!」
と言ってきた。
A母の話によると、
「昼休みに、Aの筆箱を俺が発見し、誰のか聞いてまわった。
周りの人たちは「それ、Aの筆箱だよ。」
と俺に教えたが、俺はいきなりキレて、Aの筆箱を床に叩きつけた。
その場面を担任に見られて、叩かれた挙句に廊下に1時間も立たせられた」
という内容だった。
当然、そんなことはしてないし筆箱を見つけたが、誰も名乗り出なかったから落し物入れに入れただけと言っても、怒り○ってる母親には通じない。
その時、婆ちゃんが騒ぎに気付く&父親が仕事から帰ってきた。
婆ちゃんは俺をなだめ、
「怒らないから本当のことを言いなさい。もし、本当に意地悪したなら、婆ちゃんと一緒に、お母さん&Aの家に謝りに行こう」
と優しく諭した。
俺は泣きながら
「知らない、してない」と否定。
尋常ではない俺の様子に…