大学ノートにビッシリ、Tに対する思いや私に対する嫉妬心のポエムが綴られてました。つまりAの恋愛ポエム帳でした。私は正直ドン引きでした。
そんな私を尻目にAは声をあげて泣き出しました。
さらにTが半泣きで、「それを読んだら分かると思うけど、Aは繊細でひとりじゃ生きていけない子なんだ。彼女は片親で…」とかなんとか語り出すし、Aは泣きながら「先生~…」とか言ってるし、
本来は怒るところなのかもしれないけど私は最高潮に引いてしまいました。
悲劇のヒロインみたいなふたりを見ていたらどんどん恥ずかしくなってきた私はほんとに冷めてしまい、
もう私は諦めるからTとAちゃんが付き合って、と言いました。
ふたりを刺激したくなかったので冷めたとか引いたとかは言わず、私はもう諦めるから、みたいに言うと、ふたりは泣いて謝りながら帰っていきました。
最後にTに、お前に出会えてよかったと握手を求められた時は吹っ飛びそうでした。ほんとにぐったりでした。
その後、Tと別れて束縛されない大学生活を送る楽しさに気付いた私は友達もどんどん増え本当に楽しくて、割とすぐ他に好きな人も出来ました。
そんな楽しい生活を送っていたある日、学校帰りの電車の中でTとバッタリ会いました(隣の大学で同じ路線なので)
話し掛けられて、私はもうTに怨みはなったので普通に話してると、ちょっと今から映画行かないかと誘われました。
友達との飲み会までだいぶ時間があり暇だった私はいいよーと言い、そのままふたりで映画館に行きました。
(今思えば行った私は大馬鹿なのですが、スルーしてください…)
ちょうどジブリの新作が公開中で映画館は混んでいて次の回が満席だったので、
次の次の回のチケットを買い開いた時間でご飯を食べることにしてファミレスへ移動しました。
私はもうTの恋愛話には興味が無かったけど、Tが自分から喋り出したので聞いてました。
Tの話の内容は、Aとはうまくいっているけどまた実習先の高校生に何人か告白されてさ~みたいな話でした。
その時知ったのですが実習の時かなりたくさんの生徒と番号を交換していたみたいです。
とりあえずあまり興味がなかったので聞き流しました。
そのうち、『で、お前は最近どうなの?』と話を振られたので、大学楽しいよーちょっと気になる人も出来たし、と普通に答えました。
すると突然Tの表情が変わり、キレ始めました。