ちょっとしか開いてない目にまたみるみるうちに涙が溜まっていきました。
自分も涙目になりながら必死でひたすら弁解?と言うか、自身もさっぱり意味不明な状況だったので、「やってない、絶対あり得ないから。俺も混乱してるけど、お前悲しませるようなことは絶対してないから!」と連呼するしかありませんでした。
嫁さんはアイスノンで顔半分隠れてたけどちょっと落ち着いたらしく、「わかった。でも正直すごく不安だから、何がどうなってるのかちゃんとしてくれるかな?」と言ってくれました。
この言葉に少し安堵すると同時に怒りが沸々とわいてきました。
プライベートな話すらロクにしていないB子となんでそんな事になってんだ?何でこんな俺を陥れるような事を?
溶けてふにゃふにゃになったのを冷え冷えのアイスノンと交換し嫁さんを寝かしつけて、B子に電話してみました。
当たり前ですが出ません。
でも脳みそ沸騰していた俺はかけ続けました。
七回目のトライで通話。「はい。」と低い声。出たのはC夫でした。
俺「あ、あの、〇〇さん(B子名字)の携帯でしょうか」
C夫「はい」
俺「〇〇さんの旦那様ですか?」
C夫「はい」
携帯から伝わるピリピリした空気。誤解とは言え浮気相手ですから仕方ないんですけどね…
俺「〇〇さんは?」
C夫「今あなたからの電話に出すわけにはいかないですね。言いたい事があるなら私から伝えますが」
俺「はい、では〇〇さんにお伝えください。何を思ってこんな事に巻き込んだのかは知りませんがとても迷惑です。あなたとは会社で少し話すくらいしかしたことありませんよね?それが浮気と言われるんでしょうか?
あなたへの関心などこれっぽっちもないのに。この件で私だけでなく家内も酷く傷付いています。これ以上続けるのならこちらとしても考えがあります」
正直何も考えてはいませんでした。何が出来るかとかも分かりませんでしたし。
まくし立てた俺の言葉を黙って聞いていたC夫が口を開きました。
「調べればすぐにわかる事ですよ。ちなみに今の発言は録音してあります」