数日後、元嫁父から電話が来て会いたいと言われた。
弁護士同伴で指定の場所に行くと、顔見た瞬間に土下座された。
「バカな娘ですまない…」と半泣きの状態。
元嫁母も並んで土下座、こっちは号泣。
用件は簡単にいえば「子供を自分の所に引き取らせてほしい」だった。
元嫁と元嫁夫は盛大な夫婦喧嘩をし、元嫁実家にいるらしい。
「元嫁夫君は君から入る養育費が欲しいだけ、
少しでも愛情が残っているなら、子供をそんな環境に置くわけにいかないと思うだろう。
どんな償いでもする」と頭を下げられた。
元嫁夫、一応虐待はしてないが、子供に対してかなり無関心らしい。
おまけに借金あって生活がカツカツ、俺の養育費は奴の返済と遊興費にほぼ当てられ、
足らずに元嫁親も仕送りしてた位、仕事はDQNだし、それすら続かないし、家に金も入れないで
親としては離婚させたいらしい。
何か話スムーズだな~と思いつつ
「子供の父親については疑問に思わないのですか?
私の言う事をうのみにしてるようですが」
と言うと、二人ともうつむいてしまった。
元嫁認めたんだろうな…改めて心が重くなる。
元嫁親は今まで払ってきた養育費の返還と慰謝料500万を提示してきた。
慰謝料が足りなければ、家を売ってでも必ず用意する。
親子関係不在調停もすぐに受け入れる。
その代わり子供たちにはまだ何も言わないでほしい。
それは大きくなって、物事を落ち着いて考えられるようになるまで待ってほしい。
まずその条件をゆっくり考える事にして解散。
帰り際、「あの子は自分で自分の幸せをぶち壊したバカな娘です。
でも何があってもやっぱり娘なんです」と言われ、
元嫁父になぜか良く似ている娘の顔を思って泣けた。