私子と彼男は高校時代の同級生。
社会人になってからメアド変更の連絡をきっかけに急接近し、付き合うことに。
その後2年近く付き合った時に、彼男が他の支店へ異動することになった。
それまでも隣県にお互い住んでいたものの、電車で一時間もあれば会える距離。
しかし今回の異動に伴い彼は引っ越しをすることになったので、距離的にかなり離れてしまう。
結構離れてしまうな~なんて思っていたら、彼男から「色々考えたけれど、これを機に結婚しよう。
ついてきて欲しい。ずっと一緒にいよう」とプロポーズ。
「いつか結婚したいね」なんて世間話程度に話したことはあったけれど、
真剣に考えていてくれたことに感激し、私子はもちろんOK。
両家の顔合わせなど、とんとん拍子に進み、まさに幸せの絶頂ww
彼男は一足先に引っ越しをし、仕事が落ち着いたら私子も退職し一緒に住み始めることにした。
彼男は私と違って友達が多く、小学校から大学までとあるスポーツをしていたので、
そのスポーツ関連の友達や、高校の同窓会、地元の飲み会など色々なところで
婚約者として紹介された。
人見知りな私子は知らない人が多い場が苦手で「緊張するし、ちょっと嫌だな」と思いつつも
(高校同窓会は除く)、それ以上にきちんと友達に紹介してくれたことが嬉しかったし、
結婚をきっかけに彼男のように社交的になりたいと思い、明るく彼男の知り合いに接するよう努力した。
そんな中、彼男の同期会に誘われた。
職場の集まりだし最初は遠慮していたんだけれど、
彼男に「普通に友達と飲む雰囲気だし、みんな私子に会いたいって」と言われ参加することに。
参加してみると、ひやかされたりするもののとても楽しかった。
が、飲み会の途中で私がトイレに行き個室に入ってしばらくすると、誰かが入ってきた。
どうやら二人ほど入ってきて手を洗いながら何やら話している。
浮子と誰かのようだ。
浮子「彼男の彼女レベル低いね~!ム*ちっさいしチビだし子供みたいw趣味悪ww」
同期「そうだね、浮子奪っちゃえば?」
浮子「ね、そうしちゃおっかなww」
そんな内容の話をすると、トイレから出ていった。
私がトイレに行ったことは分かっているはずなので、宣戦布告に間違いない。
飲み会も何事もなかったかのように終え、彼の家(私も後々一緒に住む予定の家だけれど)にお泊り。
浮子の言葉が気になり、それとなく探りをいれることに。
私子「ねえ、今日来てた浮子さんてどんな感じの人?」
彼男「よく喋る気の強い子って感じかな。何かあったの?」
この時にトイレでの出来事を言ってしまおうとは思ったんだけど、
まだ実害はないし職場でギスギスしたら申し訳ないなと思い、
何も言わなかった。
しかし…