「ごめんねぇコトメちゃん。
茶碗蒸し、私のじゃないと嫌でしょう?
でも、嫁子さんがどうしてもって~」
「言うわけないでしょ?
何で身重の義姉さんが、うちの台所で一人仕事してんの?」
トメ、ここでコトメが自分の味方でないことに気づく。
「え、だ、だって」
「嫁いびりのために、孫も頃せるんだ、すごいね」
うろたえるトメに、トメそっくりの嫌味を
冷たく言い放つと、そのままリビングへ進軍するコトメ。
そこには、のほほんとテレビを見てる旦那とウトが。
「何テレビ見てんだ!このマザコン!
義姉さんに無理させて!
誰のせいで義姉さんが苦労してんだ!」
「え?な、なに…」
「誰が義姉さんのお腹大きくしたんだ!答えろ!」
キレてる口調が旦那そっくりのコトメ。
仲裁しようとするウトには
「お父さん、私が嫁ぐとき、旦那君に言ったよね?
『結婚したら、親より妻を優先しろ。
妻が君の家族なんだから』って。
目の前に、女房ないがしろにしてる息子がいるんだけど?無視ですか?」
「え、いや、その…」
「ハイかイイエで答えろっ!」
コトメ無双は留まることを知らず、
最終的には「頭冷やして来い!」と
ウトメと旦那を追い出してしまった。