客間ではコトメ子が泣きつかれたのか寝ていたので、言わせてもらった。
「自分の子どもの夢を壊してまで、
他の子を大事にする奴は必要ない。
クリスマスをやったらコトメ子ちゃんが
かわいそうだけど、中止したら
うちの子達ががわいそうなんだよ?
楽しみにしてたの知ってるよね?
今まではコトメ子ちゃんの事を考えて
遠慮してた部分があったけど もう遠慮しない。
コトメさん、クリスマスシーズンって分かってますよね。
なのにどうして来るんですか?
嫌がらせですか?
散々施してもらった我が家に対して、
それはないんじゃないですか?」
2人に言うと、夫は黙って、コトメは睨み返してきた。
「今日の施しは自分の子よりもあ
なたの子が大事なあなたのお兄ちゃんですよ。
どうぞお持ち帰りください。」
もしものためにと用意しておいた
夫のお泊りセットとコトメの荷物を玄関に置いて
リビングに戻りました。
リビングに戻ると、子どもが座ってTVを見ていました。
「ママ、妹ちゃんTV面白いって!」と
息子が赤い目で言ってきた時は
泣きそうになったけど、堪えて
一緒にTVを見ながらケーキを食べました。
いつの間にか夫達はいなくなっていた。
夫はコトメ夫が帰国するまで
コトメ宅にいるつもりらしく、
スーツも 持って行ったみたい。