喪男歴が長くやっと結婚できたことから俺は変な方向にはっちゃけた。
うちの親は毒親。高圧的でなんでも子供を自分の思うようにしたいタイプ。特に親父がひどい。
親孝行しなきゃ!という方向にははっちゃけず、俺は
「これで俺は別世帯の大黒柱!つまり親父と対等!」
とはっちゃけた。
大黒柱vs大黒柱で、もうあんなジジイ怖くないぜと親父を挑発し続けた。
親父とわざと接触しては奴の言うことの真逆をやり(今車を買うな、と言われたら買ったり)郵便物に「~様」ではなく「~君」と宛名を書いて出し、3000円の贈答品が届いたら5000円のを返し、父とは呼ばず苗字で呼びかけ、と、サル山のボスのごとく親父とマウンティングし合った。
親父がそのたびキーキー怒るのが楽しくてしょうがなかった。
嫁には
「あのジジババと俺たちは対等だ。お義父さんなんて呼ばなくていい」
と言い、会う機会をわざと増やし、そのたび俺と一緒に両親にナメた態度をとるよう言った。
嫁は
「そんなことするくらいなら会わなきゃいい」
と言ったが、俺は長年の鬱屈を晴らしたくてしょうがなかった。
結果…